訪問看護師が大切にしていること|「できること」を一緒に考える
2026/09/04
こんにちは😊
いちご訪問看護ステーションの看護師です。
訪問看護師としてご自宅へ伺っていると、日々さまざまなご相談を受けます。
「できるだけ家で過ごしたいけれど、体調が心配……」
「できることは、これからも自分で続けたい」
「家族に迷惑をかけたくない」
ご本人の思いだけでなく、ご家族からも、
「家での生活を続けられるのかな」
「どこまで手伝ったらいいのか分からない」
「本人のために何をしてあげたらいいんだろう」
といった声をお聞きすることがあります。
訪問看護では、血圧や体温などの健康状態を確認したり、服薬の管理をしたり、必要な医療的ケアや処置を行ったりします。
しかし、私たちが大切にしているのは、それだけではありません。
ご利用者が、「これからも自宅でどんなふうに生活していきたいのか」を一緒に考えることも、訪問看護師の大切な役割だと考えています。
「できなくなったこと」だけを見ない
病気や加齢、身体機能の低下などによって、これまでできていたことが難しくなることがあります。
「歩くのが大変になった」
「薬を忘れてしまうことが増えた」
「お風呂に入るのが怖くなった」
「家族の介護負担が大きくなってきた」
こうした変化があると、どうしても「できなくなったこと」に目が向きやすくなります。
もちろん、安全に生活するためには、難しくなったことへの支援も必要です。
一方で、訪問看護では、「今できていること」「少し工夫すればできそうなこと」にも目を向けています。
例えば、以前のように長い距離を歩くことは難しくても、家の中なら自分で移動できる。
一人で薬を管理することは難しくても、お薬カレンダーを使えば確認できる。
入浴は一人では不安でも、環境を整えたり見守りを行ったりすることで入浴できる。
このような小さな「できる」を見つけることが、自宅での生活を続ける力になることがあります。
「全部やってあげる」が支援とは限らない
訪問看護では、ご利用者さまの生活をお手伝いする場面があります。
そのときに私たちが大切にしているのが、「どこまでなら、ご本人さまができるだろう?」という視点です。
看護師がすべて行ってしまえば、短時間で終わることもあります。
しかし、ご本人ができることまで私たちが代わりに行ってしまうと、自分で身体を動かしたり、考えて行動したりする機会が減ってしまうこともあります。
そのため、
「ここはご自分でできますか?」
「一緒にやってみましょうか?」
「この方法ならできそうですね」
と声をかけながら、ご本人の力を活かした支援を心がけています。
もちろん、無理をすることが良いわけではありません。
その日の体調や身体状況を確認しながら、無理のない範囲で支援を行います。
「できることを増やす」だけではなく、今できていることを維持することも、とても大切です。
小さな変化を見逃さない
訪問看護では、病院のように毎日長時間ご本人の様子を見ることはできません。
だからこそ、一回一回の訪問での観察を大切にしています。
「今日はいつもより元気がない」
「食事量が少し減っている」
「歩くときの足取りがいつもと違う」
「以前より薬を飲み忘れることが増えた」
「家の中で困っていることが増えてきた」
このような小さな変化が、体調の変化や生活上の困りごとのサインになっていることがあります。
また、身体面だけではなく、「最近、外に出ることが減った」
「以前好きだったことをしなくなった」
「家族との会話が減った」
など、生活面の変化にも目を向けています。
在宅療養では、病気や症状だけを見るのではなく、その人の生活そのものを見ることが大切だからです。
ご本人の「こうしたい」を大切にする
訪問看護では、ご本人だけでなく、ご家族から相談を受けることもあります。
「転ばないようにしてほしい」
「薬をきちんと飲んでほしい」
「もう少し運動してほしい」
ご家族が心配される気持ちは、とてもよく分かります。
一方で、ご本人にはご本人の思いがあります。
「できれば自分でやりたい」
「今まで通りの生活を続けたい」
「できるだけ家にいたい」
「人の手を借りるのは、まだ抵抗がある」
その思いを置き去りにしてしまうと、支援がうまくいかないこともあります。
だからこそ私たちは、ご本人とご家族、それぞれの思いをお聞きしながら、無理なく続けられる方法を一緒に考えていきます。
ご家族の不安も一緒に支えたい
在宅療養では、ご本人だけでなく、ご家族もさまざまな不安を抱えています。
「この方法で合っているのかな?」
「夜に体調が悪くなったらどうしよう」
「介護をこのまま続けられるかな」
「本人にどう声をかけたらいいか分からない」
そんなときも、訪問看護師にご相談ください。
医療的なことだけではなく、日々の生活の中で感じている困りごとをお聞きし、必要に応じて主治医やケアマネジャー、他のサービスとも連携しながら支援していきます。
さまざまな職種が関わりながら、その方らしい生活を支えていきます。
「その人らしく暮らす」を支える
訪問看護師が訪問する場所は、病院ではありません。
そこには、その人が長年暮らしてきた家があります。
お気に入りの椅子があり、好きなテレビ番組があり、家族との時間があり、毎日の習慣があります。
私たちは、そんな「いつもの生活」の中に入らせていただきます。
だからこそ、病気や症状だけを見るのではなく、「この人は、どんな生活を続けたいのだろう?」と考えることを大切にしています。
できなくなったことをただ補うのではなく、
「どうすれば今できていることを続けられるか」
「どうすれば安心して自宅で生活できるか」
「その人らしく過ごすためには、どんな支援が必要なのか」
を一緒に考えていく。
それが、私たちが考える訪問看護の役割の一つです。
一人ひとりに合わせた支援を
在宅療養の方法に、決まった「正解」が一つあるわけではありません。
同じ病気や同じ介護度であっても、生活環境や家族構成、これまでの生活、そしてご本人の希望によって、必要な支援は変わります。
だからこそ、私たちは一人ひとりの生活に合わせた看護を大切にしています。
「こんなこと相談していいのかな?」
「訪問看護を利用するほどではないかもしれない」
そう思うような小さな困りごとでも、まずはお気軽にご相談ください。
日々の生活の中にある困りごとを一緒に整理することから、在宅生活を支える一歩が始まることもあります。
「できないこと」だけではなく、「これからもできること」に目を向ける。
そして、ご本人が大切にしている生活をできるだけ続けられるように、一緒に考えていく。
それが、私たちいちご訪問看護ステーションが大切にしていることです。
これからも、ご本人とご家族の思いに寄り添いながら、安心してご自宅で過ごせるようお手伝いしていきたいと思います🍓
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株式会社cococara
いちご訪問看護ステーション
〒 963-6123
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080-5142-7864(担当直通)
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